みなさんはうなぎ、お好きですか?

個人的にはそんなに美味しいとは思わないのですが、やっぱり暑くなるとなぜか無性に食べたくなりますよね(^^;;

でも「どうせ食べるなら国産のうなぎを」なんて考えていたら、この数年は国産のうなぎの価格がうなぎのぼり⤴︎になってしまったせいで、以前ほど口にしていないような気がします。

先日、昼食に立ちよったお蕎麦やさんで、本当に久しぶりにうなぎを食べてきましたので、今日は「うなぎ」について調べてみました!

もちろん!うなぎがどんなふうにお肌や健康にいいのか、という視線は忘れないようにしたいと思います(#^.^#)

どうして土用の丑の日にはうなぎを食べるの?

夏にうなぎを食べる習慣は、江戸時代に平賀源内という天才発明家によって「発明された」と言われることがあります。

夏になるたびに売れ行きが落ちて、商売が苦しくなったうなぎ屋の主人(?)が、知人だった源内に「なんとかうなぎを売る方法を『発明』して欲しい」と頼んだのがそのきっかけだとか。

その当時は「丑の日(うしのひ)に『う』の字の付くものを食べると夏負けしない」という風習があったとも言われています。

そこで源内は「丑の日になったら店先に『本日、丑の日』と書いて貼るように」と言ったそうです。

するとその店が大繁盛して、他のうなぎ屋もそれを真似するようになったために、夏に、特に丑の日にうなぎを食べるようになったと言われています。

うちの主人なんて、「土用の丑の日なんて、バレンタインデーと一緒で、源内とうなぎ屋の陰謀なんだら、うなぎなんて食べなくてもいいよ」なんて言うんです。

「『う」がつけばいいんだったら、うなぎより『牛』の美味しいのをお腹いっぱい食べたい」って。

モ〜〜っ(; ̄O ̄)

ま、まぁたしかに、家族4人でうな重でも食べる予算があったら、普段は食べられないような美味しい牛肉を……。

い、いえいえ、夏は、土用の丑の日は、やっぱりうなぎですよね(^^;;

と言うわけでさっそく、まずは主人を「ギャフン」と言わせてやりたいと思います。

し、死語かな、ギャフンって(^^;;

うなぎの栄養分(きっとお肌と健康にいいものがいっぱい!)

でもうなぎはちょっぴりそのカロリーと脂肪が気になります

たとえばスーパーなどでよく見かける「パックに入ったうなぎの蒲焼」はだいたい160gくらいはあるようです。

たとえばこのひとパックは150gでした。

そしてお店で出されるうな重のうなぎは80〜100gくらいが一般的だそうです。

先日食べてきたうなぎは「うな丼セット」なので100gはなかったかもしれませんが。

夏バテに効く!くらいですから、きっとカロリーも相当のものなんだろうな、って思っていましたが、実は親子丼(670kcal)や天丼(650kcal)よりも低くて500kcalくらいしかないんですね。

でもなんとうなぎはその量の約4分の1が脂肪!

ちょっと多すぎるような気もしましたが、よーく調べてみると、うなぎも魚類のため、その脂肪の成分は「不飽和脂肪酸」と呼ばれるもので、コレステロールを抑えてくれるいい脂肪のようです。

うなぎにはビタミンがたっぷり含まれているんですね!

さて肝心な(?)お肌と健康にいいはずの栄養素ですが、そのリストに並んでいるものを見ると、うなぎってビタミンの塊!っていう感じでした。

ビタミンは、エネルギー源になったり、身体の成分にはなりませんが、ひとが健全に成長して、またその健康を維持するためにひじょうに重要な働きをしていると言われています。

うなぎにはそんなビタミンのうち、ビタミンAにB1、B2、B12。さらにはビタミンEなどが豊富に含まれています。

唯一、含まれていないのはビタミンCくらいですが、含まれているものはその含有量も半端ではありません。

ビタミンA

たとえばうなぎの蒲焼100gの中に含まれているビタミンAの量は約4000IU(IUというのはビタミンAの効力を表す国際単位です)。

これは成人が1日に必要としているビタミンAの摂取量の1,800~2,000IUをはるかに超えていて、少し多めに食べると1日の許容上限摂取量(5000IU)まで超えてしまうことになります(⌒-⌒; )

ちなみにこのビタミンAは、過剰摂取には十分に気をつける必要のある栄養素ですが、適切に摂っていると、お肌の潤いを保ったり、のどや鼻の粘膜に働いてウイルスに対する抵抗力をつけたりしてくれます。

発育の促進や目の健康にも欠かせないひじょうに重要なビタミンです。

ビタミンB1

ビタミンB1の量も、魚介類の中ではトップクラスでした。こちらも100gで大人が1日に必要としているビタミンB1の半分以上がしっかりと摂れるようです。

ビタミンB1の不足によって、脚気や立ちくらみのほか、糖質からエネルギーが作れなくなることで疲労感なども引き起こされてしまいます。特に大量の汗をかく夏は、その汗と一緒にこのビタミン B1が流れ出してしまい、それが夏バテという感覚にもつながっているようです。

そのほかには粘膜の健康維持のほか、糖質を栄養源としている脳神経の正常な働きにも関係しています。

ビタミンB2

ビタミンB2も、大人が1日に必要としているビタミンB2の摂取量の5割くらいにはなるみたいです。

体内の栄養分をエネルギーに変える重要な働きを持っているビタミンB2は、成長期の発育には絶対に欠かせないものです。またこのビタミンは、皮膚や粘膜の再生にも不可欠な栄養素なんですよ。

ビタミンE

嬉しいことに、細胞の老化を防ぐ効果を持っているビタミンEも、うなぎ100gで大人が1日に必要としている摂取量の半分が補われるようです。

これらのビタミンの多くは体内では作られませんが、ビタミンEもそんなひとつです。若さを保つ栄養素なのに、食べ物から取り入れるしかないので、これも嬉しい量ですね。

ビタミンだと、その他にもカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDなども含まれていて、本当にうなぎって「マルチビタミン」のサプリメントにも負けていませんよね!

うなぎにはDHAもEPAもたっぷりと含まれています

脳の働きを活発にしてくれるDHA、そして血液や血管の若さを保つのに欠かせないEPAも、うなぎにはたっぷりと含まれています。

DHAは痴呆の予防にも役立ってくれていますが、100gのうなぎに約1350mgも含まれています。成人の1日の理想摂取量は500〜1000mgって言われていますので、これもすごいですね!

100gのうなぎに約750mg含まれているEPAは、血液の中のコレステロールや中性脂肪も下げてくれますよ。

でもDHAやEPAというと、サンマのような青魚を真っ先に思い浮かべてしまいますが、な、なんと!うなぎにはそのサンマと同じくらいの量のDHAやEPAが含まれているんですって!

これで青魚の苦手なわたしもひと安心!かも(^^;;

うなぎには他にもまだまだたくさんの栄養が含まれています

あらためて調べてみると、その他にもうなぎには本当にたくさんの栄養素が含まれていました。

カリウムやカルシウム、亜鉛やナイアシンなどのほか、葉酸やムチンと言った、いま美容や健康の話になると必ずといってもいいくらい耳にする成分なんかも含まれているんです。

水溶性のビタミンの一種である葉酸は妊婦さんに欠かせないものですよね。

ちなみにビタミンのところには書きませんでしたが、この葉酸と協力して赤血球の中のヘモグロビンの生成を助けてくれるのがB12です。

脳からの指令を伝える神経を正常に保ってくれてもいるこのビタミンは、かきなどの魚介類やレバーに多く含まれていますが、100gのうなぎの中には大人が1日に必要としている摂取量の7割も含まれているんですよ。

さらに!胃の粘膜を保護する働きを持っているムチンは、うなぎのあの「ぬるぬる」にも含まれていて、タンパク質やカルシウムの吸収を助けたり、目の乾きを防いだりもしてくれています。

やっぱり夏はうなぎですよね!

先ほどのパックのうなぎを家族3人で分けるとこれくらい。

やっぱり50gくらいだと見た目はちょっぴり物足りない感じですね。

他のおかずも作りますので、栄養的にはこれで十分だと思いますが。

もちろん「うなぎより牛のほうがいい」って言っていた主人は、「美味しい!」「もっと食べたい!」「これしかないの⁈」って大騒ぎしていますが( ̄ー ̄)

さて主人をギャフン(?)と言わせたところで(笑)……

高タンパクでこれだけ他の栄養価にも富んでいるんですから、間違いなく!うなぎは夏バテに効きます!

と叫びたいところですが……(^^;;

栄養価の高いものを食べるのが当たり前になっている現代では、エネルギーや栄養の不足によって夏バテになることがほとんどないため、うなぎが夏バテの防止になるという「医学的な根拠はない」とも言われています(⌒-⌒; )

そもそもうなぎというのは、冬眠に備えて身体に養分を蓄える晩秋から初冬にかけてが「旬」で、夏のうなぎは味も落ちているそうですよ(; ̄O ̄)

さ、さすがは天才、平賀源内……(ーー;)

 

今年(2017年)は「土用の丑の日」が、7月25日と8月6日、の2回あります。

2回もあったら、さすがにどちらか1日くらいは、美味しい「うし」になってもいいかもしれませんね。

でもそれでもやっぱりもう1日は、国産のうなぎを美味しく食べようと思っています。

本当に現代は、栄養不足になることもないし、その気になればいくらでも「いいサプリメント」があるのも事実です。

でも実は、夏バテを防ぐためにうなぎを食べる習慣は、日本ではとっても古く、『万葉集』の大伴家持の歌にも詠まれているくらいなのです。

たとえ夏のうなぎが痩せていて、「旬」のものよりも美味しくなかったとしても、

たとえそれが平賀源内とうなぎ屋の陰謀(?)だったとしても、

日本人なら、たった半日ですっごくダイエットができそうなくらいに暑い日のお昼休みには、炎天下の中で並んででもうなぎを食べるべきなのかもしれません。

何よりもそういうことこそが、「心の健康」のためには欠かせないような気がしますよね(*^o^*)v